睡蓮の牧歌

古代エジプトが舞台の物語。メイベル・コリンズの手による象徴的なお話です。

プロローグ

 いかにも私は孤独だった。大勢の中でたった独り、たくさんの同志たちの中で孤立していた。孤独だった。それは知識ある神殿の仲間たちの中で私だけが、知識と教える能力の両方を兼ね備えていたからだった。門のところで信者たちに教えた。神殿に宿る支配力にそうさせられたのだ。逃げられはしなかった。神殿の至聖所の深い闇の中に、内なる生命の光を見たからである。その光を示すよう強要され、その光に支えられて私は強くなった。私は死んだが、神殿の十人の祭司たちが私を死に追いやることに成功し、そのとき無知にも自分たちが強いと思ったのである。

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